介護保険制度を中心とする行政情報、各地の市民活動団体の活動などを紹介しながら、みなさんとともに「市民福祉」を考えていくサイトです。

CF043 『山猫』 Il gattopardo
退くプライドイタリアの巨匠・ヴィスコンティ監督は、10世紀までさかのぼるというミラノ貴族の出身で、華麗で難しい作品が多い。ストーリーやロケーション、音楽から衣装まで徹底的にこだわった美しい作品群はもはや古典だが、美少年にのめり込む芸術家を描いた『ベニスに死す』(1971年)、孤独な老教授と若者の交流をテーマとする『家族の肖像』(1974年)など、「老い」と「世代対立」を取り上げた作品が結構ある。『...
CF042 『エンディングノート』
"終活 " も段取りが大事「私の名前は砂田知昭、享年69 歳になります」。少々たどたどしい女性のナレーションではじまる本作は、主人公・砂田さんの末娘が撮影、編集、監督し、ナレーションもこなしたドキュメンタリー。膨大なホームビデオがテンポよく編集され、段取り好きで、ときにユーモラスな砂田さんの「最期の半年」が、プライベートフィルムにとどまらない鑑賞作品となっていることに驚いた。高度経済成長...
CF041 『デンデラ』
ポスト楢山本作は、スプラッターが苦手な人や物語性を重視する人にはお勧めできない。なのに、なぜ紹介するかといえば、姥捨て山に置き去りにされた老女はどうなったのか...という着想に興味を持ったから。もちろん、浅丘ルリ子や草笛光子など日本映画史を彩るベテラン女優たちが、雪山でぼろな装束の老女役に挑んだことにも関心があった。佐藤友哉の原作(2009年)の源泉は、「昔は老人が60になると、デンデラ野に捨てら...
CF040 『再会の食卓』 Apart Together(団圓)
「飯を食うことが大切だ」食事が重要な映画といえば、高級台湾料理が並ぶ『恋人たちの食卓』(アン・リー監督、1995年)やフレンチのフルコース『バベットの晩餐会』(ガブリエル・アクセル監督、1987年)、フィンランドで洋食の『かもめ食堂』(荻上直子監督、2006年)などを思い出すが、作り手はみなプロの調理人。本作もまた、食事のシーンが繰り返し登場するが、メイン・ディッシュは中国と台湾に分断された初老の...
CF039 『木洩れ日の家で』 Pora umiera
失意と決断舞台はワルシャワ郊外、深い樹林に囲まれた古い木造邸宅。豊かで華やかだった時代をしのばせる屋敷に暮らすのは、91歳のアニュエラ(ダヌタ・シャフラルスカ)と愛犬・フィラデルフィア。アニュエラはこの屋敷で生まれ、恋をし、家族を持った。夫はすでにこの世を去り、政府から強制されていた間借人(共産主義時代のポーランドではよくあったケースとのこと)もようやく出ていった。「今なら静かに死ねそう」と感じた...
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