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6.被災地グループホームまるごと受け入れ作戦・その5

[東日本大震災特別編]

 

福島のグループホームを訪ねた
 土曜日、NHKの取材に同行し、福島に行ってきた。
 その報告をしなくてはいけないのだが、書き出したものの先へ進まない。
 何をつたえたらよいのか、どう整理したらよいのか。
 アトランダムになるが、少しずつ報告していきたい。

 

さまようグループホーム
 「避難して下さい。みなさん、さようなら」という町長の有線放送だけで、着の身着のままで職員、利用者45名で11台の車に分乗し、4日間さすらった原発直近のグループホーム。
 避難後、栃木県のグループホームに入居者を引き受けてもらい、休業届を出したグループホーム...。

 

12日(火)朝のニュースを観てほしい
 ともかく、12日(火)朝6時からか、7時からのどちらかのNHKニュース『おはよう日本』で放映される。
 ぜひぜひ観ていただきたい。
 原発被災地でグループホームを運営する方々へのインタービューや、南相馬市でたったひとつ残った「認知症グループホーム田園」の様子も報告されるだろう。
 わたしたちの呼びかけに応じることを考えてくれたグループホームだ。
 いまは、ともかく南相馬市に留まっている。

 

変わらぬ4月の風景のなかで
 「認知症グループホーム田園」は、福島第一原子力発電所から30数キロにある。
 目に見える被害がない。
 柱も屋根も、建物は無事だ。
 周囲には作付けを待つ田畑と点在する農家。
 田んぼの畦には開いた蕗の薹。
 ときおりウグイスがさえずる。
 桜のつぼみは堅いが、梅の花は満開だ。
 日本の原風景のような農村の変わらぬ4月の風景。
 「田園」に入ると、100歳を筆頭に平均年齢80歳を超えるお年寄りが、午後のレクリエーションを楽しんでいる。
 台所では若いスタッフが夕食の準備中。
 いつもと違っているのは、避難地域に家がり、家族と共に「田園」に泊まり込んでいる職員がいること。
 被災地向けの救援物資が廊下に積まれていること。

 

海に近づくにつれて一変する風景
 夕暮れが迫る5時頃、ホームを出る。
 車で5~6分、距離にして3キロほど海に向かって走ると、風景が一変する。
 ひしゃげた自動車、海から1キロ以上離れた田んぼに乗り上げた漁船、傾いて1階部分はがらんどうになった家屋、へしまがった電柱、あちこちに山なす漂着物。
 海の方を見ると、堤防が壊れている。
 このあたりは電気が通じていないので、信号もついていない。
 夕暮れ時だが、外灯も家々の灯もない。
 もう少しすると、一面の闇になるのだろう。 ~続く~(おりーぶ・おいる)