介護保険制度を中心とする行政情報、各地の市民活動団体の活動などを紹介しながら、みなさんとともに「市民福祉」を考えていくサイトです。

2018.01.29 ホームヘルプ・サービスについての要望書を提出しました!
☆市民福祉情報オフィス・ハスカップは1月29日、安倍晋三・内閣総理大臣、加藤勝信・厚生労働大臣、麻生太郎・財務大臣に要望書「安心して利用できるホームヘルプ・サービス(生活援助)を!」を提出しました。
短期間でしたが、170人のみなさんにご賛同いただきました。ここに、改めて感謝いたします。
☆また、2月13日(火)には、参議院議員会館で国会集会「介護報酬改定 ケアプランは誰のもの?」を開催します。
介護報酬改定の課題について、多くのみなさんと情報を共有したいと考えています。
ご参加をお待ちしています!

2018年1月29日

内閣総理大臣
安倍 晋三  様

厚生労働大臣
加藤 勝信  様

財務大臣
麻生 太郎  様

要望書「安心して利用できるホームヘルプ・サービス(生活援助)を!」

 私たちは介護保険制度の見直し、特に2018年度からの第7期介護報酬の改定について懸念している市民の集まりです。
 超高齢社会の国民生活を守るために、介護保険のホームヘルプ・サービスについて、下記のように改善を検討してくださるよう要望をいたします。

1. ホームヘルパーの「生活援助」の水準を維持してください!

 1月17日、社会保障審議会介護給付費分科会で、第7期(2018~2020年度)の介護報酬改定の審議報告で、介護が必要と認定された人たちの在宅生活を支えるホームヘルプ・サービス(訪問介護)の「生活援助」について、ホームヘルパー(訪問介護員)の任用条件を「新研修」の導入で、緩和することが示されました。
 これまで、ホームヘルパーには初任者研修の修了者が従事し、在宅介護を支えてきましたが、「新研修」は研修の時間と内容を短縮し、同時に介護報酬を引き下げることが想定されています。
 ホームヘルプ・サービスは本来、「生活援助」と「身体介護」は一体的に提供されるべきですが、今回の介護報酬の改定は、「生活援助」の水準を下げることにつながりかねません。
介護保険の認定者は80歳以上が7割で、ひとり暮らしと高齢夫婦世帯が半数以上になり、8割の人たちは在宅サービスを選んでいます。
 介護が必要になる主な原因は認知症がトップになりましたが、体力面はもちろんのこと、記憶や判断がおぼつかなくなった認定者の在宅生活を支えるには、ゴミを捨てるという行為ひとつにしても、利用者に「盗まれた」、「持っていかれた」と思われてはいけない熟練した技術が求められます。
 また、「新研修」の導入で人材確保を図ることも構想されていますが、現行研修でも、383万人にのぼる修了者のうち、42万人しかホームヘルパーとして働いていない実態があります。
ホームヘルパーの任用要件を緩和する前に、なぜ、就業者が少ないのかを検証して、登録ヘルパーがほとんどというパートタイム労働の課題を整理する作業に取りくみ、安定的な人材確保を図ってください。

2. 1日複数回の「生活援助」の利用を制限しないでください!

 介護報酬の改定では、ケアマネジメント(居宅介護支援)の運営基準の見直しで、一定以上(1日複数回)の「生活援助」を利用する場合、ケアマネジャーは事前に市区町村に届け出を行い、市区町村は地域ケア会議(地域支援事業)などで検証することが答申されました。
 介護保険では、介護認定を受けた人に「サービスを選ぶ権利」があります。
 また、ケアプランはケアマネジャーが一方的に作るのではなく、認定者がケアマネジャーの支援を受けながら作るものです。
 ケアマネジャーが、認定者の要望を汲み、サービス担当者会議のメンバーが合意したケアプランであるにもかかわらず、なぜ、「生活援助」に限って、利用回数を届け出なければならないのでしょうか。
 「一定以上の回数」の基準には全国平均利用回数が使われる予定ですが、在宅サービスの利用量は認定者の支払い能力に大きく左右されるため、必要に基づく利用回数ではありません。
 なお、定期巡回・随時対応サービス(定期巡回・随時対応型訪問介護看護)では、1日3回の定期訪問が標準とされ、小規模多機能型居宅介護では「必要に応じた『訪問』」が提供されています。しかし、このふたつのサービスは地域密着型サービスで指定事業所が少ないうえに、月単位の定額報酬のため、費用が高くなります。
 低所得の認定者であっても在宅生活を維持できるのは、「生活援助」を利用できるからなのです。
 厚生労働省の調査では、1日複数回の利用をしている認定者は、独居、認知症高齢者の日常生活自立度Ⅱb以上が圧倒的に多く、調査を受けた市区町村の95%は「適切なサービス利用」と回答しています。
 在宅介護を必要とする人たちが安心して「介護のある暮らし」を続けるために、認定者の「サービスを選ぶ権利」を損なうだけでなく、保険者である市区町村やケアマネジャーへの不信に満ちた運営基準の見直し案を撤回してください。

以上


「安心して利用できるホームヘルプ・サービス(生活援助)を!」賛同人一同
アールダン 博子(レクロス広尾)
相原 久美子(参議院議員)
青木 康博(水道下水道介護支援センター)
赤坂 美智子
秋本 のり子(市川市議会議員)
ACT板橋たすけあいワーカーズあやとり
アビリティクラブたすけあい東村山たすけあいワーカーズぽけっと冨士見
阿部 知子(衆議院議員・立憲民主党)
 阿部 治正(流山市議会議員)
荒木 裕子(認定NPO法人たすけあい佐賀)
新井 幸恵(全国老人問題研究会)
池口 葉子(NPO法人アビリティクラブたすけあい理事長)
池田 満(千山の里ヘルパーステーション)
石垣 昭(石垣社会保障研究所)
磯崎 寿之(あんくる訪問介護サービス)
市川 若子(労働者住民医療機関連絡会議)
伊藤 英一(水道下水道介護支援センター)
伊藤 慶昭
井上 由美子
猪股 和雄(久喜市議会議員)
井堀 哲(弁護士)
入澤 牧子
植本 眞砂子(高齢社会をよくする女性の会・大阪)
宇佐見 仲子
宇佐美 暢子
海野 仁志(弁護士)
越膳 綾子(フリーライター)
NPO・世田谷ゆりの木
NPO法人ACT保谷たすけあいワーカーズ
NPO法人まごころ
江野本 啓子
呉 明美(ジョイカレッジ結)
大江 京子(介護労働ホットライン実行委員会共同代表、弁護士)
大河 巳渡子(調布市議会)
大河原 雅子(衆議院議員・立憲民主党)
大島 孝子
大島 直次
大谷 順子
大手 理絵
岡崎 正興(デイサービスセンター共楽苑苑長)
沖藤 典子(ノンフィクション作家)
小國 英夫(社会福祉法人健光園理事長)
奥野 真弓(守山市議会)
小竹 雅子(市民福祉情報オフィス・ハスカップ主宰)
折原 和代
介護保険とよなか市民会議
鏡 諭(淑徳大学コミュニティ政策学部教授)
梶 宏
柏木 茂幸(ハロー・ケアマネジメントステーション代表取締役)
片岡 万里子(医療労働運動研究会)
勝田 登志子(公益社団法人認知症の人と家族の会富山県支部)
 ㈱生活計画
神本 美恵子
川田 龍平(参議院議員)
河邉 有為子
木崎 志づ香
喜多 悦子
北 昌司(千葉県訪問介護フォーラム実行委員会前会長)
城戸 麻衣子
栗原 直美
玄場 絢子(高齢社会をよくする女性の会・大阪)
小池 晃(日本共産党、参議院議員)
鴻巣 美知子
古賀 典夫(怒っているぞ!障害者きりすて!全国ネットワーク)
小島 操
小島 美里(特定非営利活動法人暮らしネット・えん代表理事)
小杉 務(水道下水道介護支援センター)
小林 裕子(ウィズユー)
小林 律子(福祉労働編集委員会)
小林 わかば
小峰 良子
小宮 清子(千葉県議会議員)
斉藤 順一
早乙女 順子(NPO法人アスク)
坂巻 フミエ
櫻井 美智代
櫻間 美奈子
笹原 恭子
笹森 令温(東京総合福祉)
佐藤 由紀子(特定非営利活動法人アスク)
眞田 和枝
篠原 陽子(「私たちの町の地域福祉を考える会」代表世話人)
市民のための介護保険をつくる会運営委員会
下村 寿美(介護を語る紫陽の会)
重良 純子(紫陽花の会)
陣内 泰子(八王子市議会)
鈴木 直
鈴木 裕貴(公益社団法人やどかりの里)
鈴木 森夫(公益社団法人認知症の人と家族の会)
鷲見 よしみ
瀬山 紀子
高瀬 有二(介護福祉士)
高林 実結樹(NPO法人認知症予防ネット)
武田 肇美
武田 秀夫
田口 雅樹(中小企業診断士)
田邊 薫
谷口 賢治(京都ヘルパー連絡会)
田部井 康夫(公益社団法人認知症の人と家族の会副代表理事)
田村 遊
塚原 洋子(訪問介護ケアマーク世田谷)
塚本 聡(富山総合福祉研究所)
寺沢 文子/ 土岐 弥生(㈱スマイライフ)
殿村 久子(CILくにたち援助為センター)
直江 あやこ(在宅看護センター本郷)
中井 基博
中澤 まゆみ(ノンフィクションライター)
永瀬 恵美子(公益社団法人やどかりの里エンジュ施設長)
永田 逸子(㈱クリスタルカンパニー チームケアめぐみ)
中野 雄二
中村 まさ子
名塚 和義
成清 一夫
西村 数代
認定NPO法人日本障害者協議会(代表・藤井克徳)
野方 規子
野村 美津子
羽石 芳恵(介護ショップハーティケア)
箱根 淳子(ケアセンターまちかど)
橋本 透
長谷川 律子
服部 万里子(服部メディカル研究所)
花俣 ふみ代(公益社団法人認知症の人と家族の会副代表理事)
浜田 きよ子(排泄用具の情報館むつき庵代表)
林 洋子
原 悦子(NPO法人認知症予防ネット)
久下 勝通(介護支援センターおおぞら)
檜山 うつぎ(公益社団法人やどかりの里)
福田 誠之郎(立憲フォーラム)
藤澤 整(弁護士)
藤原 孝公(東京都社会福祉協議会)
藤原 義朗(一般社団法人全日本視覚障害者協議会理事)
布施 幸彦(ふくしま共同診療所院長) 
古谷 葉子(NPО法人大曽倉ふれんど)
干場 功(若年認知症家族会空知ひまわり代表)
堀 夫紗子
前川 禮太郎(介護保険むさしの市民の会)
牧野 奈緒美
増田 一世(公益社団法人やどかりの里)
増田 葉子(印西市議会)
増山 道康
松下 やえ子(城西国際大学福祉総合学部客員教授)
松本 啓子
水下 明美
三石 麻友美(障害者生活支援センターやどかり)
光山 章子(株式会社ファインケア)
嶺 学(法政大学名誉教授)
宮川 英子(世田谷区介護サービスネットワーク)
宮川 智行(オレンジケアサービス)
宮田 清子(柏市議)
宮田 信之(宮田医院理事長)
宮本 益治(東海学園大学教授)
村上 一夫(村上治療センター介護支援室)
森口 秀志(ジョイカレッジ結)
矢倉 久泰(NPO法人東久留米福祉オンブズの会理事長)
安岡 厚子(サポートハウス年輪)
八幡 茂子(特定非営利活動法人地域ケアネットワークゆいまぁる)
山口 菊子(豊島区議会議員)
山崎 戸始子
柚木 道義(衆議院議員)
横塚 美幸
吉井 ゆう子
吉田 文枝
吉年 千寿子(富田林市議会議員)
ライトアットホーム株式会社
渡辺 奏子(公益社団法人やどかりの里)
渡辺 順子
渡辺 孝行(たから居宅介護支援)