BF014 『あれは自分ではなかったか グループホーム虐待致死事件を考える』
2006年1月8日、長崎県大村市のグループホームで火災が起き、入居していた七人が犠牲となりました。夜勤は施設長ひとりで、気がついたときには消火も入居者の避難誘導もできなかったそうです。新聞報道では小規模施設の防災対策のほか、ひとり夜勤体制の問題点が指摘されていました。
2005年2月13日には石川県かほく市のグループホームで20代の夜勤専門パート職員が入居者(84歳)を殺害する事件があり、金沢地裁は懲役12年の判決を出し、職員は控訴しました。こちらもひとり夜勤体制です。
2006年度の介護報酬の改定で、グループホーム(認知症高齢者共同生活介護)の夜勤が義務づけられましたが、「1人以上」が配置基準です。
本書は、生活とリハビリ研究所の三好春樹・代表が石川県の事件をきっかけに開催したセミナーをまとめたものです。
三好代表のほか、下村恵美子・宅老所よりあい代表、高口光子・老健ききょうの里生活リハビリ推進室長の3人がパネリストとなり、認知症の人たちの暮らしのケアのあり方、夜勤の課題と解決の方法、「家庭的ケア」という幻想などについて率直な発言をしています。
(ブリコラージュ発行・筒井書房発売・1200円)
あれは自分ではなかったか―グループホーム虐待致死事件を考える