遺される物の居場所パリ郊外の緑に囲まれた邸宅の中庭で、75歳になったエレーヌ(エディット・スコブ)の誕生日を祝うランチ・パーティーが開かれている。 孫たちが歓声をあげて走りまわる騒々しい宴で、経済学者の長男・フレデリック(シャルル・ベルリング)と次男・ジェレミー(ジェレミー・レニエ)は「家の中を走らなくて済むだろ」と子機付電話を贈る。ニューヨーク在住デザイナーの長女・アドリエンヌ(ジュリエット・ビ...
2011/12/01
著者は「稀な難病にかかった大学院生女子、現在26歳」だ。全身に炎症を起こす原因不明の自己免疫疾患で、薬で抑制して付き合っていくしかない。 福島県の山間の集落に育ち、フランス哲学にあこがれ東京の大学に入学。だが、ビルマ(ミャンマー)難民と出会い、難民支援活動にのめり込む。ビルマの開発と人権をテーマに卒論を書き、ビルマの地域研究をするため大学院に進んだ。 「難民研究女子」に異変が起きたのは2008年...
2011/12/01
宗教を研究してきた著者が80歳になり、「性根を据えて自分の死と向き合わねば」と考えたとき、いのちの最後の締めくくり、人生のけじめとして浮かんできたのが「始末」という言葉だった。 死にいたるきっかけは自分で決めることはできないが、死期が近づいてきたと自覚できるときは、「断食のようなかたちでそのときを迎えたい」と言う。死にたがっているのではなく、「いよいよのときというのを、自分で決定したい」という死...
2011/12/01
哲学が専門の著者が、「生きがいが見つからない」、「いい恋愛ができない」、「ほんとうの友だちが欲しい」、「容姿が気になる」といった若者の悩みに、少しでも楽になるように処方箋をアドバイスする。 処方箋のなかには、いくつか気になる言葉もある。 「これからの社会は労働環境だけを見ても、介護士のように就労とボランティアのグレイゾーンにあるような職種もふえ、この先とても流動的になりそうです」。 「思いどお...
2011/12/01
栗本薫という名で『グインサーガ』シリーズ(早川文庫)でも知られる著者は、2009年5月に亡くなった。 本書は最初、「下部胆管癌」と宣告されて入院、手術した日々を退院後の2008年1月17日から2月17日にかけて執筆されたもの。 17年前に乳がんの手術を経験済みだったが、まず、朝からたくさんの検査があるのに面食らったと言う。悩ましかったのは「点滴する人の技術」で、痛かったり、点滴の液が漏れたり.....
2011/12/01