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「子なし・シングル・働く女」の著者は、大学教授にして作家。
94歳のフランス人の父、85歳の画家の母を介護中。
国際結婚が珍しかった時代に結ばれた両親は、
性格が正反対で、長らく家庭内離婚状態。
ふたりがともに要介護状態に突入しても、関係改善はない。
間にはさまれた、働く一人っ子は、
父を有料老人ホームに隔離し、
ホームヘルパーを拒絶する母の家、仕事場、職場の四点を往復する
泣き笑いの日々を過ごしている。
両親介護の合間には、
長年つきあったパートナーをガンで看取るというイベントもあった。
自身もうつを病みながら、「ちまちまとした楽しみ」をみつけ、
両親より一瞬でも長生きすることを目標に奮闘する。
介護保険制度の使いづらさについて、
ケアマネジャーへのインタビューも織り込み、
少子高齢化を実体化したような日々を、率直に公開する。
(荻野アンナ著・グラフ社・1300円+税・2008)